
オルセー美術館で、「DOGAS ET LE NU ドガと裸体」展(7月1日まで開催)が始まったので行って来ました。
彼はパリ生まれ。法学部に進学しましたが、ルーブルで模写の許可をもらう画学生でもあり、後にボサール(国立美術学校)に進学しました。
彼の「アカデミックな」デッサンは、初めて見ました。
私もルーブル美で何度も描いたミケランジェロなどなど、
当時、ヴィラ・メディシスの夜間コースでも、こんな感じで描いていたのでしょうね。
その後、マネ、ルノアール、ピサロ、セザンヌなどと交流し、
1874年の第一会印象派展に「舞台のバレエ稽古」で参加します。
これは、後に ”印象派の発祥” となったモネの「日の出」が発表された展示会で、
パリのオペラ・ガルニエとマドレーヌ寺院の間にあった(建物は残ってますよ)
写真家ナダールのアトリエで開催されています。
フィラデルフィア美術館蔵の、彼の最も特異で、謎めいた作品とされる『室内(強姦)』も
鑑賞できました。
女と男がオイル・ランプで灯された室内に描かれ、見る人の想像力をかき立てます。
これら大作を描くときに何度も何度も描いた裸婦と、彼と影響し合った画家の作品などが、
今回の展示会で鑑賞できます。
ナダールやボナールの写真のような裸婦が体をあらっている様子や、室内で休んでいる様子は、娼婦の日常を生き生きと語る描写です。
パステル、彫刻、デッサンのほか、MONOTYPEモノタイプという一回刷りの版画にした作品などは、モノクロ写真のような影の奥行きが大変印象的でした。
ねじれた体、腕を上げた時の肩甲骨のくぼみ、洗い髪を拭ううなじ、髪をすくうなじ・・・
女性のうなじにドキドキした彼の体温が伝わってきそうです。
踊り子シリーズにも見られますが、室内の独特なライティングが女を照らし、
閉じ込められた空気をも描いたドガ。
絵を見る人を娼婦のプライベート空間へ引きずり込むパワーがありました。
彫刻もありましたが、今回の展示会では、絵画やデッサン、版画を楽しんで欲しいです。

--- フラッシュ無しでも、撮影禁止だそうです。
ちなみに
これから行こうという方へ・・・
オルセー美術館はご存知のようにパリでも一二を争う人気スポットですので、
この日も午前中でしたが長蛇の列でした。
入場券は前もって購入しておくか、パス・ミュゼなどを持って出かける事をおすすめします。
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